俺様不器用男子の甘い愛情
てか、そもそも俺はくるみと付き合った時からコイツに執着心が無かった。
いないならいないで別にいいし……
とにかくそんな軽い関係。
くるみだって俺じゃない男といたから。
「要は……寄り戻してくれってこと?」
「あたしが隼世の側いたいの!前みたいに仲良くしたいの……」
「俺、もう好きなヤツいるから。そいつのことお前と比になんないくらい好きだし」
「隼世………」
はい、出た嘘泣き。
ほんっとにめんどい………。
慰めてやる気にもならないし。
「もうあたしのこと嫌いなの?」
「つか、その前にこの間別れたじゃん。今更来んなよ」
「分かった……。ごめんね、隼世……。あたしと付き合ってくれてありがと」
涙ながらにくるみは図書室から出て行く。
でもその先には、男が2人待っててアイツは飛び付いた。
言ってることと、やってることが矛盾してるんだよ………。