俺様不器用男子の甘い愛情



ああいう女が一番腹立つ。


今はもう茉璃がいるからどーでもいいけど。


くるみといた時のこと思い出すくらいなら、いっそのこと寝よ……。


再度、机に突っ伏して目を閉じた。



♪~♪~♪~♪~♪~



自分のスマホの着信音で起きる。


恭平かよ……。


「ん……」

『あ、ごめん!おやすみ中だった?』

「まさにそうだった……。んで、何?」

『お昼だから帰って来ないかなぁ~なんて思って』

「は?……もう昼!?」


ここまで寝るつもりなかった……。


図書室の時計を見るともう12時半。


午前中の授業全部寝たんだな……。


ふわっと欠伸をして電話を切って、まだボケッとする体で教室に帰る。


「おかえり、隼世。よく眠れた?」

「眠れたってもんじゃないほど眠れた……」

「化学の先生怒ってたよ?アイツ単位足りないくせに!って」


マジか……。


とうとう大嫌いな教科の化学が単位不足。


ますます、めんどくせぇー……。


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