俺様不器用男子の甘い愛情
一安心してるところに後ろから妙な威圧感。
俺と茉璃と恭平で振り返ると、イライラしてるオーラ出まくりの担任。
これは……ヤバイ!?
「お前ら3人は何してたんだ~?仲良くおしゃべりかぁ~?」
「ちっ、違いますよ!俺と隼世で茉璃ちゃんのこと…」
「言い訳はいらんわぁ!!お前ら3人で放課後、掃除だ!」
「あの……俺らサッカー部あるんですけど…」
「伊吹!部活を理由にサボろうってか?必ず放課後残るようにっ!!」
めんどくさ!!
茉璃はペコペコ頭を下げてひたすら謝ってるけど許す気配ナシ。
ったく頭ごなしに怒りやがって………。
「隼世くんも恭平くんもごめんなさい!あたしが着いて行かなかったら…」
「気にしないで!茉璃ちゃんが悪いわけじゃないからね」
「次は着いてくなよ。俺と恭平がいなかったら助けてやれない」
「……二人とも、ありがとう」
ニコッと笑った茉璃にドキッとして、隣にいる恭平は顔を赤くして逸らしてる。
これじゃあ、敵は女だけじゃなくて男まで増えそうだ……。