俺様不器用男子の甘い愛情
□俺の強敵はお前の弟
【隼世side】
ゴールデンウィークに入ったけど、部活で休みナシな俺ら。
今日も欠伸をしてダルい体で部活棟に行く。
はぁ~………ダルい。
茉璃からメールも電話も来ないし、頑張る気しないんだよな。
たまにはオフの日くらいほしいもんだ。
「すいません。サッカー部の方ですか?」
「ん?」
振り返ると俺らと同じサッカー部のジャージを着た美少年。
二重の大きな目がくりっとしてて、鼻筋が通って高く、茶髪のふわふわした髪。
イケメンって言葉よりも“美少年”って言葉のが断然合う。
「あの~……」
「あ、おう。サッカー部の2年だけど」
「俺、1年でまだ部室の場所が分からないんです…。一緒に行ってもいいですか…?」
「いいけど。行くか?」
「はいっ!ありがとうございますっ♪」
ニコッと笑ったこの後輩。
うわ、かわいい!!
待てよ、俺ノーマルだから!
男が好きとか以前に茉璃ってゆう究極かわいい彼女いるから!!