俺様不器用男子の甘い愛情



基礎的な蹴る練習やリフティングを見てても、相当サッカーうまい。


正直、スタメン取られそうで恐いくらいだ。


「璃玖、お前見かけによらずうまいな。クラブチームでも入ってた?」

「普通に中学の部活です!褒められるってなんか……照れますねっ」

「なぁ、璃玖ほんとに男か?」

「正真正銘の男ですよ~。なんなら、部室で俺の裸見ます?」

「いや、結構っす」


マジな顔で答えるなよ!


冗談なのか本気なのか分かんない感じで言うから困るな……。


かわいい後輩だけど、なんかやりにくいっつーかさ……。



「隼世先輩って彼女いますか?」

「一応いるけど……なんで?」

「やっぱり……。容姿端麗なのでつい気になりました」

「そんな褒めても練習緩くしねぇぞ。璃玖はいんの?」

「俺ですか?俺はー………好き、なんですけど、振り向いてくれないんです」


切なく笑った璃玖はサッカーボールを持ち上げて言った。


「小さい時に、結婚しようって約束したのに……」


ちょっと悪いこと聞いたかも。


相手は幼なじみってとこ?


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