道化師の宴
「ところで…美咲たちは?」

近くに人の気配はない…まさかはぐれたわけでないだろうな

「そう言えばさっきから姿が見えねーな」

相変わらず悠吾は軽い口調で淡々と喋る

「おっ?なんだこの屋敷…鍵が開くぞ」

「悠吾っ…もう帰りたいよ」
僕は体中にはしる寒気に耐えられなくなった

「お前、馬鹿じゃねーの」

「は?」なんで悠吾なんかに馬鹿呼ばわりされなくちゃならないんだよ

「美咲たちを探し出すまで帰れない」

「あっ…」そうだった…2人はどこかへ行ってしまったんだ

「でもっ!この屋敷の中にいるとは限らないだろ!」

悠吾は僕の言葉を聞いて怪訝な顔をする

「いないとも限らないだろ」

そして僕と悠吾は屋敷の中に足を踏み入れた


正確には悠吾に引きずられながら屋敷の中に入っていった
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