道化師の宴
「わあ…かなりでかいな…外から見た不気味さからしてボロいと思ってたけど…中はかなり豪華だな」

悠吾は評論家の如く建物の批評をする

「そんな早く進んで大丈夫かよ…この建物かなり広いから目印とか…」

僕は足を進めるごとに不安を感じ始める

「氷雨は優柔不断なうえに心配症なのかよ」

喧嘩しつつもその足は進んでいった

―――ザザッ

「今…なんか外から音しなかったか?」
僕は恐怖心にかられる

「気のせいじゃね?それよりここから階段上れるぞ」
悠吾は話も聞かずに淡々と階段をのぼっていく

「おっ、窓だ―――」
悠吾の表情が凍りついたような気がした
下を見ると…

「美咲っ!?嘘だろ!真司は―――」

我に帰った悠吾はその状況を把握した
美咲はおそらくもうこの世にはいない…
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