道化師の宴
「なんだ…お前か…さっきのナイフ」
悠吾は見知らぬ少年に声をかける

〝だって逃げようとするから…クスクス〟
少年は直接脳に届くような声で言った

「みっ…美咲もお前がっ…?」僕は震えた声で言った

〝あのお姉ちゃん…遊んでくれるって言ったのに…もう帰るって言うんだもの〟

「だからって!殺すことないじゃないか!」

〝え…?〟道化師のような姿をした少年は驚いたような顔をする

「お前が殺したんだぞ!」

少年は僕の言葉を聞きクスクスと笑い出す


「何がっ!何がおかしいんだ!」

〝だって…もう壊れちゃったなんて、つまらないおもちゃだねぇ〟
少年は悪びれた様子もなくクスクスと笑い声を上げる

〝お兄ちゃん達も遊んでよ〟
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