恋がしたい。



「今日、仕事終わったあと、暇なの?」



マーくんが

本日1番、ドキッとさせる事を言ったのは、
最後の流しを終えたあとだった。



あたしの、ドライヤーをかける手が止まり、


「熱ッッ!」

と、マーくんが思わず身体を反らした。



「あ、あ〜〜〜!!
ごっごめん!大丈夫?!」


「いや全然大丈夫なんだけど…ちゃんと話聞いてた??」


「う、うん!今日の夜なら…暇だよ…?」


「もしよかったらさ
こんなイイ感じの髪にしてもらったお礼に
何かご馳走させてよ」


マーくんはそう言って、ニコッと笑った。




「う、うん…いいの?ありがとう」



照れ隠しでそっけない態度とっちゃったけど



心の中であたしは、よっしゃぁぁぁ!!と、ガッツポーズした。







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