恋がしたい。



「でも…ご飯行くんでしょ?
いつも頑張ってくれてるし、今日早く上がってもいいよ!!
それよりその格好、マズくない?」


店長の言葉で、ハッと気がつき、自分の体を見下ろすあたし。


カラーがついて汚れたTシャツにカーデ。
色褪せたスキニー。
トップで結った、乱れたおだんご頭。


た、確かにまずい。



「今日だけ、特別にね…セットしてあげる!」


そう言って店長は、シャンプー、ドライ、セットまで、全部してくれた。



超可愛い、くるくるコロネの、サイドアップ。



「さすが店長!感動しましたぁ〜」


「当たり前じゃん、誰だと思ってんの?
それよりその服、ちゃんと着替えて行きなよ?」


「はい!店長大好き!!」


そう言って店長に抱きつき、

お言葉に甘え、早く上がらせてもらって♪



ドキドキしながら、マーくんに電話をかけた。





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