恋がしたい。



「あ、ここだから…」



「え〜!?俺んちとすげー近いじゃん」



「送ってくれてありがとう、今日はごめんなさい…」



「うん、ヒメ疲れてたんでしょ?
無理に誘ってごめんね…またね、バイバイ」




そう言ったマーくんが背中を向け、歩きだす。


あの時と同じだ。


突然、遠くに行っちゃった時と。



なんでかな

このままじゃダメだ!

って気持ちになって





「マーくん!待って!」



立ち止まり、振り返る彼。



「ちょっと…寄ってかない?」




気付いた時にはあたし

マーくんの服を掴んで

引き止めてたんだよね




< 32 / 103 >

この作品をシェア

pagetop