恋がしたい。
「え?うん、いいよ」
微笑み、快く返事してくれたマーくん。
あたしは部屋に招き入れ、コーヒーを出し、テレビのスイッチを入れる。
一瞬流れる気まずい空気。
あたしは沈黙を破った。
「あのね…」
「…うん」
「あたし、なんか、よくわかんないんだけど…
マーくんと久しぶりに会って、少し戸惑ってるの」
「うん、それで?」
「とにかく、説明できないんだよね。
知ってのとおり、あたしは彼氏と別れたばっかりで」
「……うん」
「なのに、何て言うか…」
「うん?」
「マーくんに…」
「…俺に……惹かれてる?」