恋がしたい。
ドキッ!とした。
な、なんでわかったの?
あたしの顔に書いてあった?!
「あはは!なんてね、冗談だよ!からかってごめんね!」
あたしの驚いた表情を見て
マーくんはクスクス笑った。
「えと…う、ううん、多分…そうなの」
自分でも、なんでこんな事言ってるのか意味がわかんなくて。
「…………」
固まるマーくん。
時間も、空気も止まったような感じがした。
空気…壊しちゃった…
「ご、ごめんね突然!今のは忘れて!!」
慌てて顔を覆うあたし。
「ヒメ…俺も同じだよ…?」
ん
うん、そかぁ…
「ってえええ?!?!?」
「ヒメは、俺の初恋の人だからね…
まさか会えるなんてさ。
俺は朝からずっと、緊張してたよ」
「嘘でしょ…そんな優しさいらないよ…」
「嘘じゃないよ。」
マーくんは真剣な表情であたしを見つめる。
お酒に酔ってるわけじゃないんだ。
なのに全身が熱くなって。
視線を逸らせない。
ねぇ神様。
こんなあたしは…また恋しても、
いいのかな?