恋がしたい。
時刻は、夜の11時。
「マスタ−!私一応主婦だし家に帰るわ!ヒメちゃんのコト頼んだよ!!」
と店長が言い出し、
「はぁッッッ?!?!」
と、マスターとあたしの声がハモった。
店長はお金を置いて大急ぎで店を出て行った。
そーだよね、オーナーが待ってるし、遅咲きだから何気に新婚だし。
「ヒメちゃんも帰ったら??」
マスターがあたしに向かって言い放ち、
このオッサンめ!と、
腹が立ったあたしは
腫れぼったい目でマスターを睨んだ。
「逆に帰んないっつーの!生ビール追加ね!」
「はぁ…わかったよ…」
あーあ、結局一人酒かぁ〜
でも店長のおごりだからタダ酒だ♪
なんて
酔っ払いながらも計算高いあたし。
「お待たせしました、生です」
「ありがと〜〜……ん?!」
あたし好みの草食系男子。
ここよく来るけど見たことないな、新入りかな?