恋がしたい。



びっくりしすぎて。



思わず隣にいるマーくんに助けを求めようと

目線をやると…



マーくんも

ポカーンと口をあけて驚いた様子。







「あ…あの………?」



返事を待つリョータくんに、あたしは言った。



「あ、あ…うん、あのさ。」




「は、はい!!」




「ご、ごめんなさい。」





「ええええええ?!即答っすか?!」




あたしの答えで

かなり凹んだ様子のリョータくんに、


ついにマーくんが声をかけた。





「リョータくん、だっけ?ごめん。

俺達付き合ってるんだ。」






「ええええええ?!だ、だってこないだ…友達だって…………」




「こないだまでは友達だったから…。」





「そ、そりゃないっすよ〜
マジあり得ね〜〜〜〜!!何やってんだ俺!」



そう言ってリョータくんは厨房の奥の方に入っていき、

出てくる事はなかった。





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