来い恋
「亮輔さん!亮輔さん、起きてください。」
お恥ずかしいが昨夜は
『今夜はこの疲れをたーっぷり芽衣に癒してもらわないと』
と言われた通りで・・ハードルの高い夜を過ごしてほとんど寝かせて
もらえなかった。
でもね、ここは私の部屋で亮輔さんは本来、
四宮さんと同じ階の部屋だから早めに部屋に戻り
チェックアウトは四宮さんと一緒じゃなきゃいけない。
ただ今7時半。
朝食だって行ってくれないとまずいのよ。
たぶん一緒に朝食を取りながら打ち合わせをするんだろうから・・・
亮輔さんは眠たい目をこすりながら大きな欠伸をすると
私にチュッとキスをしてバスルームへ直行。
そしてシャワーを浴びて20分後にはいつものいい男に変身した。
さっきまで髪の毛跳ねてたのに・・・でもそんな無防備な亮輔さんも
好きなんだよな~~。なーんて思ってると
亮輔さんは私の前まで来ると着ているワンピースの襟元を
ガッと引っ張った。
「な・・何やんてるんですか!」
すると亮輔さんはニカっと笑うと
「下着OK」と私が昨日着用してた下着を今日も身につけてるか確認してきた。
「何が下着OKですか!帰ったら速攻着替えますから」
「それは俺がさせない」
朝からこんなくだらない会話に真剣になってしまった。
すると亮輔さんの携帯が鳴った
名前を見ると・・・四宮さんだった
だーかーらー早く着替えて部屋に戻ってって言ったのに。
< 120 / 176 >

この作品をシェア

pagetop