来い恋
3

私の知らない過去

昼食を亮輔・・・いや、原田課長と食べた後、ゆっくり読書でもと思ったが
課長とのお昼ご飯は予想以上に視線を感じ、生きた心地がせず私はそそくさと
事務所の戻ると仕事を再会させた。
お昼ご飯でこんなに視線を感じるのならば、付き合ってる事が万が一ばれた時には
・・・・考えただけで鳥肌が立つ。
相変わらず彼はすました顔してPCと真剣に向き合っている。
なんだ?この温度差は・・・・
私はこんなに細心の注意を払っているというのに。
やっぱりむかつく。
今夜の晩御飯は卵かけご飯だけにしてやる!と何気に亮輔さんをみると
一瞬目が合いウインクしてきた。

ええええええ!
ここでウインク???
心臓に悪いです。勘弁してくれ~
晩御飯、卵がけご飯は決定だわ。
とりあえず、私の課題は四宮さんとの遭遇を避ける事とお付き合いがばれないようにすること・・・
仕事とは全く関係ない事だけどね。ハハハ・・・・
そんなことを考えながら仕事をしていると
「吉野ちゃんちょっと・・・」
次長に手招きされ次長席まで行くと・・・・
「忙しいのに悪いけど、これ外商3課の柴田課長のとこ持ってってくんないかな~
僕、これから会議があるんだよ。柴田課長、急ぎみたいだから申し訳ないけどたのむね
よろしく~」
・・・ってぴらぴら手をふってくれちゃったのはいいんだけど
外商ってさ~~販促の前通るよね。
ん~~せっかく亮輔さんがお昼の時に守ってくれてたのに
無駄に終わりそう~~。
とにかく、万が一遭遇してもしらを切るしかない。
私は重い腰を上げ「外商行ってきまーす」と言って事務所を出た。

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