来い恋
あーどうしよう。
これ以上何か言うと墓穴掘っちゃいそう。
「でも、見た子はあれは絶対に原田課長だって・・・」
「俺がどうした?」
私の頭上で声がした。振り向くとそこにはなぜか亮輔さんがいて階段を下りてくる。
その声で四宮さんの顔はみるみるうちにゆでダコのように赤くなっていた。
「こんにちは。・・・販促の四宮さんだったよね。さっき俺の話してたみたいだけど
なんだった?」
四宮さんはもじもじしながら下を向いてる。
「吉野」
「はい。」
「俺の話ってなに?」
四宮さんが下を向いているのをいいことに亮輔さんは私にウインクしてきた。
これは私に言えということね・・・
「先日課長が女の人と手を繋いで歩いてのを見ていた人がいたんですが、
あの女性は誰ですか?って質問したじゃないですか」
「あ~~あれね。でもあれは人違いだって俺言ったよね」
すると四宮さんはパッと顔を上げ、
「本当に人違いなんですか?」
鼻息荒げに亮輔さんに詰め寄った。
「俺はこう見えても忙しいの。女と手つなぎデートなんてしてる暇なんてないよ」
四宮さんは亮輔さんの生否定を聞くと、急に顔がぱっと明るくなって
私と話すよりも1オクターブは高い声で
「そうなんですね・・・わかりました。ありがとうございます。失礼します」
と回れ右をして軽やかな足取りで姿を消した。
これ以上何か言うと墓穴掘っちゃいそう。
「でも、見た子はあれは絶対に原田課長だって・・・」
「俺がどうした?」
私の頭上で声がした。振り向くとそこにはなぜか亮輔さんがいて階段を下りてくる。
その声で四宮さんの顔はみるみるうちにゆでダコのように赤くなっていた。
「こんにちは。・・・販促の四宮さんだったよね。さっき俺の話してたみたいだけど
なんだった?」
四宮さんはもじもじしながら下を向いてる。
「吉野」
「はい。」
「俺の話ってなに?」
四宮さんが下を向いているのをいいことに亮輔さんは私にウインクしてきた。
これは私に言えということね・・・
「先日課長が女の人と手を繋いで歩いてのを見ていた人がいたんですが、
あの女性は誰ですか?って質問したじゃないですか」
「あ~~あれね。でもあれは人違いだって俺言ったよね」
すると四宮さんはパッと顔を上げ、
「本当に人違いなんですか?」
鼻息荒げに亮輔さんに詰め寄った。
「俺はこう見えても忙しいの。女と手つなぎデートなんてしてる暇なんてないよ」
四宮さんは亮輔さんの生否定を聞くと、急に顔がぱっと明るくなって
私と話すよりも1オクターブは高い声で
「そうなんですね・・・わかりました。ありがとうございます。失礼します」
と回れ右をして軽やかな足取りで姿を消した。