来い恋
おでこにあたたかいものが触れた、
亮輔さんの唇はおでこから瞼、鼻、頬とゆっくり降りてくる。
私は目を開けられず、亮輔さんのやさいいキスをドキドキしながらも受け入れた。
亮輔さんのキスは大事なものを扱うようにやさしく、思いが伝わってくるような
キスだった。
すごくドキドキして・・・でも心地いい。
そのキスが頬で止まる。私が目を開けると亮輔さんは私の目を見て
「今度は芽衣がキスして・・・」
いつもだったらパニックを起こしそうになるのだけれど
今はなぜか自然と受け入れられた
私は少し背筋を伸ばし亮輔さんの頬を両手で触れると
亮輔さんがしてくれた様におでこから瞼、鼻にキスをした。
最後に頬にキスをしようとして頬に添えてた手を放そうとしたら
その手を亮輔さんがつかんだ。そして愛おしそうにほほ笑む
「芽衣・・かわいいよ」
そして亮輔さんは少し顔を傾けるとわたしの唇に触れるようなキスした。
触れては離れる・・・啄ばむようなキスが続く。
自然と私の目が潤んでくるのが自分でもわかった。
亮輔さんはおでことおでこをこつんとくっつけると顔を真っ赤にさせ
「今の反則・・・」
こっちこそ、そんな顔するなんて反則だと思った。
角度をかえては繰り返されるキスについて行くのが精いっぱい
でも決して嫌じゃない。むしろうれしいとさえ思う。

亮輔さんの言ってた事がわかった気がする。
大好きな人とのキスがこんなにも素敵で、愛おしく思う事を・・・

そして私はこの日亮輔さんから溢れんばかりのキスをもらった。



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