来い恋

朝から爆弾発言

翌日、私はベッドの上で寝ていた。
いつ、どうやってベッドに入ったのか全く憶えていなかった。
憶えていると言えば・・・
自分の本当の気持ちを知って、亮輔さんからたくさんのキスをもらったって事
だった。
昨日のキスを思い出すと
顔から火が出そうになるくらい赤くなって、それを手で扇いだ。

ふと、隣に亮輔さんの姿がないことに気がつき、きょろきょろしてしまった。
どこにいるんだろう。
慌ててベッドから降りようとしたら、あることに気がついた。
・・・あれ?服は?今身につけてるのは明らかに男性用と思われるTシャツと自分の下着
だけだ。
・・・え?着替えたのかも思い出せない。
部屋を見渡しても自分が昨日来ていた服を探すが見当たらず困惑してしまう。
とにかくこの服装をなんとかしかければと思うのだが・・・何もない。
でもここでじっとしていていいわけない。
ええい!この姿を見られたらどこかに隠れちゃえばいいんだ
そうだ、そうだ。
意を決して扉をあけようとしたらドアが急に開き、亮輔さんと思いっきり目が合う。
「お・・・おはようございます」
「おはよ。」
亮輔さんの口角が上がる。
あああ!そうだった私凄い格好してたんだ。慌てて回れ右をしてベッドの中に潜り込み
顔だけ出す。
亮輔さんはにこにこしながらベッドに腰を下ろすと私の頬に軽くキスをしてきた。
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