来い恋
3

いきなりピーンチ!!

「お母さん!一体どういうこと?」
自分のアパートに戻るとすぐ実家に電話をした。
「どういうことって何が?」
「だーかーらー。亮輔さんとの同棲のこと!お見合いする前に承諾してたって事よ」

普通はありえないでしょ、こんな・・・マンガみたいな展開
「あ~~あれね。だって、あんなにあんたの事思ってくれる人は今後、現れないって
思ったし・・・・」
「はぁ~?何?まさかそんな理由で?」
体の力が抜けてしまうんじゃないかとおもった。
本当にこれが私の親なのか?
「・・・ていうのは冗談なんだけど・・。私が言えるのは
 ん~~熱意?とか亮輔さんの芽衣に対する愛情の深さ?
まぁ、これは本人から聞きなさい。私たちが言うべき事じゃないから。
とにかく亮輔さんはずっと芽衣だけを見てきたから幸せにしてくれるはずよ。
たしかに結婚前に同棲はびっくりだけど亮輔さんだから私たちも許したのよ。」

両親にも大絶賛な私の彼氏様ね・・・
私は、電話をきると、クローゼットから必要最低限の服や下着、化粧品と・・・
必要なものをスーツケースにどかどかと詰め込んだ。
大屋さんには亮輔さんが、1カ月後に退去すると連絡をいれておいてくれた。
ここにある家具などは後日亮輔さんと必要なものとそうでないものに分けることにした。
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