来い恋

「もしもし」
『芽衣?今どこ?』
「今・・・スーパーです。」
『もしかしてハンバーグの材料買いに？』
「はい」
早く電話終わらせて！四宮さんまだいるし、亮輔さんてばれたらまずいよ。
『あと３０分くらいで帰るから』
「わかりました」
『・・・・もしかして近くにー誰かいるの?』
「あ・・はい。会社の人とばったり・・・」
『・・・だから口調が変だったんだね。・・でもそれじゃー
　ばれちゃうよ。まだ相手は俺って気づいてないんだろ？
だったら今から俺が言うとおりに言って電話を切り、
誰かって聞かれたら・・・・彼氏っていっちゃいな。
何か言われても内緒で通す。返事もうんでいい」
「うん」
「じゃあー早く帰ってきてねって言って電話切って」
「うん。早く帰ってきてね」
そう言って私は電話を切った。
すると予想通り四宮さんの表情が変わった。
「ね！吉野さんやっぱり今の彼氏なのね？」
「はい。そうです」
「あ～～いいな～～。早く帰ってきてねって私も原田課長に行ってみたいわ～～」
「ハハハハ・・・」
「・・・そういえば原田課長のお宅もこの辺りって誰かが言ってたような」
え！？やばい？
ここは否定しといたほうがいいかな・・と口を開いたその時