ひつじとライオン
サドルに手をついて女を見やる。
女は相変わらずの体勢のまま、へらりと笑っている。
やべぇ、俺……おかしいのに関わった?
「……立たないの?」
「あ!そうですね!忘れてました」
「は?」
「いやぁ、花壇に突っ込んだのは初めてで……」
そうそう経験しないよ。
「土って冷たくて気持ちいいなぁとか考えてました」
他にもっと思うとこあるんじゃないか。
まぁ、捻挫とかしてないようで、良かった。
「立ちます」
「そうですね」
「よっこら、……なっ!?」
次は何。