ひつじとライオン


とにかく変な奴だったんだよ、と言って、また笑いがこみ上げてくる。
悟は意味ありげな表情で「ふぅん」と言うと、俺へ前のめりになり、


「で!いくつくらいの子?」

「高校生かな、制服着てた」

「番号は?交換した⁉︎」


理解不能なことを聞いてきた。


「は?するわけねぇじゃん」

「デスヨネー、怜央くんはしませんよねー」

「アホか」

「可愛かった?」

「あー、まぁ」

「おっ!」

「……んだよ」

「怜央が女の子のこと可愛いって言うの初めて聞いたー」

「言ってねぇだろ」

「言ったも同じ!」


< 24 / 44 >

この作品をシェア

pagetop