最高の遅刻
【菜々美】



授業も終わり、最悪の気分のまま先生のところへいった。

案の定、おこられた…


「はい。すみません。はい…はい…」


長い。
疲れた。
もう嫌だー。

とか思っていると、

[ガラッ]

「せんせー。仕事だからかえりまーす」と誰か入ってきた。

えっ。凌雅!?



こんなとこ見られるなんて!

しかも、こっち見てる!?


ちょー。はずかしいんだけどー!


「おい、大野。今日はもう帰っていい!これからはしっかり聞くように!」


やった!☆


「はい!すみませんでした!」


やっと先生からのお説教がおわった。



逃げるかのようにそそくさと職員室を出た。


さっ、はーやくかえろっ!と思いながら歩るてると


「お前、何やらかしたの?」


意地悪そうに笑いながらきいてくる、凌雅がいた。


凌雅を見てて怒られたなんていえない!


「えっ。いやー。ちょっとね」

「まさか、俺に見とれて授業聞いてなかったとか?」


いじわるそーな顔して聞いてきた。



「そっ、そんなことないしー!」


「ふーん」


はー。気づかれるとこだった。





って、私何言ってるの!?

私、凌雅が本気で好きなの?

いや、そんな事ないはず…。




もー。わかんないよー。




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