最高の遅刻
【凌雅】




やっと、授業おわった。

よし!かえろっと!


準備を済ませて、翔太に話しかけた。


「んじゃ翔太!俺、帰るなー。」


「おっ!仕事!?」


「うーん。まぁな!」


「たのしそーだな。行ってらっしゃい」


「おう。じゃあな!」


帰るときは、職員室にいる先生に声をかけて帰る。


芸能科の、絶対ルールだ。


先生に声をかけようと思って、職員室に入ると


また、怒鳴り声。


かわいそうだな。と思って怒られてやるやつを、ふと見てみるとあいつがいた。


まだ、怒られてるのか。


すこし、笑いそうになった。



こっちに気づいたのか、顔が赤くなってる。


んで、チラチラこっちをみてる。


あいかわらず、おもしれぇなぁ。


怒られてるっていうのに。



もっと、いじってやりたかったから


あいつが、職員室からででくるまで待ち伏せしてやった。



それにしても、あいつなにしておこられたんだろ?


そんなことを考えてると、あいつが出てきた。


「何やってんの!?」


「お前こそ、何やったんだよ。」


「えっ?!ちょっとね…!」


あわててるらしい。面白い。



もっと、いじりたくなって意地悪な質問をしてやった。



そしたら、あいつの顔はタコのように赤くなっていった。


「おまえ、顔真っ赤だぞ?大丈夫か?」



「平気!平気!気にしないで。」


一応、俺もモデルやってるし


今まで、いろんな女が俺と話すと赤くなってた。


コイツもそれと一緒か。


でも!心のどこかで少し期待してた自分がいたよーな…。


って、だから俺!さっきから変だぞ!



何か、いつもと違うぞ…!


まさか、あいつに惚れてる…?

いや、それはない。俺はもう恋なんてしないって決めたんだ。



あんな思いをするぐらいなら…。


その、思いは一生変わらない。














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