*総PV2億突破御礼*完
全員の目がどうしたんだ?という不思議そうな目だ。
しかし、彼女たちの興味はすぐに逸れて、全員の視線は散っていく。
注目を浴びていないことにホッとした。
そして使い捨てのおしぼりで口元を拭き、改めてなっちゃんの方を向く。
「だから、小春ちゃん」
「うん、なに」
「好きな人……もしくは彼氏できたんでしょ?」
確信しているような、自信満々な表情で告げるなっちゃん。
いやいやいや。
なっちゃん、あたしのどこを見て言っているんだろうか。
「いないよ、そんな人ひとりも」
そう返して、カレーを口に運ぶ。