*総PV2億突破御礼*完
「い、いるかわかんないよ?」
「いいの! 今日行ってみるだけでも!」
グイグイと手をなっちゃんに引っ張られて向かうのは、お気に入りのカフェ。
そう、彼がいるカフェだ。
学食でなっちゃんに彼のことを話したのがお昼で。
今は午後4時半すぎ。
大学の講義が終わってすぐに構内を飛び出し、ここへやって来たのだ。
なっちゃんが、カフェへ行ってみたいと言いだしてさ……というか、あたしが話した彼を見てみたいだけだと思うんだけど。
今日はレッスンなどを入れていない日だったから、あたしも時間には余裕があるんだけど……。
なんだか人に彼の話をしたばっかなのに、こんなに早く彼がいるところへ行くなんて……気恥ずかしい気持ちでいっぱいだ。