*総PV2億突破御礼*完
彼に案内され、ソファー席に腰を下ろした。
「ご注文が決まったら、お呼び下さい」
事務的な決まり文句を言って、スタスタと去っていく彼。
やっぱりかっこいいな、背格好だけでもイケメンだ。
そして背が高い。
やっぱり180はあるよね。
ウェイターの制服が似合っている。
いつものようにメニュー表を広げるけど、注文するのはホットコーヒー。
手を軽く上げると、あの彼がやって来る。
ドキドキドキドキ……。
「お決まりですか」
「ホットコーヒーをひとつ」
「ホットコーヒーですね、かしこまりました」
伝票にササッと書き込んで軽く一礼すると、再び遠ざかる背中。
初めて見た胸元のネームプレートには、彼の名字が書かれていた。
『高瀬』
それが、彼の名前。