*総PV2億突破御礼*完
「茅那ちゃんのこと、好きじゃないんですか?」
「別に? どうでもいい。弟は好きらしいからテレビとかよく見てるけど……」
「え~!! 信じられない!! 茅那ちゃんに興味ないなんて!!!!」
高瀬さんの発言に、あたしの茅那ちゃんへのファン精神が燃え上がってしまう。
気が付けば、高瀬さんに工藤茅那っていう女の子がいかにすごい子で、どんなに素晴らしい人かってことを熱弁していた。
「わかった。もういい」
そう彼からストップがかかるまであたしは喋り倒していたんだ。
「あ、すいません……つい、目標にしている人なんで……」
どんだけ喋っていたんだと恥ずかしくなりながら、目の前にあるコーヒーを飲む。
あ、ぬるくなっちゃってるよ。
また変なトコみせちゃった。
高瀬さんなのに~~~!
チビチビとコーヒーを飲んでいたら。
「目標?」
不思議そうに彼が問いかけてくる。
「あ……、あたし、茅那ちゃんみたいになりたいんです。昔から唄うのが好きで、それをお仕事にしたくて。茅那ちゃんは歌もダンスも上手だし、あたしの目標なんです」