*総PV2億突破御礼*完
この人、ぜったいに芸能人とかだよ。

すっごく可愛いもん!

黒目の大きな二重の瞳に、小さな鼻と口。

まつげは長いし、唇はピンク色でプルプルだ。

ほとんど化粧をしていないから、生粋の美人だ。

金髪だけど、ギャルとかには全然見えない。


お人形さんって感じ。


余りのキレイさに、他のお客さんたちもコソコソと彼女を見ては話していた。


「ご注文はお決まりですか?」


斉藤さんが、いつも見せないような甘い笑顔で金髪美女に問いかける。


「えっと……」


美女はパラパラとメニューをめくり、レモネードを注文した。

あ、一緒だ。

自分と同じものを頼んだ彼女に、ちょっとだけ親近感のようなものを覚える。


見ず知らずの人なんだけどね。



チラチラと斉藤さんが美女を見ながら戻っていく中、彼女もキョロキョロと店内を見渡した。

このカフェ、初めて来たのかな?

店内の装飾を興味深そうに眺める彼女。

すると、あたしがずっと見ていたからか……彼女と目が合った。

あ、ヤバい。どうしよう!

美女と目が合ったことで体が固まるけど、向こうはそんなことなく、ニコッとあたしに向かって微笑みかけてきた。
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