*総PV2億突破御礼*完
今日はバイトの日じゃなかったのかな?
いくらキョロキョロしても見つからない彼。
落胆しているのがわかったのか、斉藤さんが口を開く。
「高瀬に用事?」
「あ、はい……でも、今日お休みなんですよね?」
「いや、今日も出てたんだけど……早上がりでさっき裏に行ったんだよね」
「え?」
「だから、今着替えてて……そのうち裏口から出てくると思うよ」
カウンターの奥、スタッフさんしか入れないスペースの方へと視線を向ける斉藤さん。
「あ、ありがとうございます!」
「あ、小春ちゃん!? そっちには……」
彼の情報に感謝して一礼したあたしは、早く高瀬さんに会いたい一心でカフェを飛び出す。
彼が何か言いかけていたのも聞こえたけれど、高瀬さんが帰っちゃったらどうしようという心配が勝って……駆け出していた。