*総PV2億突破御礼*完
「いてーよ」
「反省してますか?」
「してる」
「表情筋が動いてないもん! 反省が見えません! もうちょっと表情豊かになんないかなぁ~」
ふくれっ面になる彼女を見下ろす高瀬さん。
あたしが見てきた彼は普段から表情豊かなものではない。
ポーカーフェイスというか。
だから、たまに見せる笑顔が貴重だったり……。
すると、高瀬さんはフリーだった両手を彼女の腰にまわして引き寄せた。
「わわっ!」
驚いた拍子に彼の頬から手を離した彼女は、彼の腕に抱きすくめられる。
「な、なにするんですか!」
抗議するように彼女が高瀬さんを見上げた瞬間。
「はいはい」
呆れたように笑った彼は、彼女に覆いかぶさり……口づけた。