*総PV2億突破御礼*完
あーぁ……やっぱり二人は普通の友達とかじゃなった。
初めて彼女を見た時、感じていたじゃないか。
この人は、高瀬さんにとって大切な人だって。
手に握りしめていた書類を見つめる。
ポタポタと涙の雫が合格と書かれた、あたしの自信の糧に落ちた。
涙で濡れた目では、合格の文字も良く見えない。
こんなに泣くほど高瀬さんのこと好きだったんだ。
はじめは憧れだったのに。
茅那ちゃんほどじゃないけど。
身近にいるイケメンのお兄さんって感じだったのに。
彼が笑いかけてくれる度、話しかけてくれる度に。
自分に気があるんじゃないかって、そう思ってしまった。
本当はそうじゃなかったのに。
高瀬さんにとっては……あたしなんて眼中にない。
大切な彼女がいるんだもん。
それも、とびっきりお似合いな。