恋愛ゲームに従兄有。
「あはは、は……」
とりあえず、苦笑い
「はははー……」
うん、どうしよう。
きまづい!!
「あの、すいません、ハブ使い、州さんであってます?」
「おぅ!おぃらがハブ使い、州だ!でも154代目だぞ!」
「じゃあ…州さん154代目って呼びましょうか??それとも名前で、呼びましょうか?」
「おぃら、なまえない……」
「え?」
名前が…ない?
「州っていう名前は違うの?」
「もともと、ここは受け継がれていくんだ、1万年に一度州は変わる。おぃらはその154代目さ!」
「へー!すごい!!でも、名前がないってどういうこと?」
「おぃらたち州は苗字であって、名前がない、いや、つけてくれるひとがいないんだ……」
顔は見えないけど、声が寂しそうに聞こえた。
「あたし、つけようか?名前」
「え?」
あたしは木の上に向かってニコッと微笑んだ。
すると、少ししてから返事が来て
「ほんと…か?」
「え、うん?」
「おぃらをみて、怖がらない?」
「当たり前よ、州さん…」
声が、低くて、なんだか落ち着く声があたしの耳に届く。
すたっと音がする方を見れば
そこにいたのは、
やはり、木の上に一瞬だけ見えた
美青年だった。