恋愛ゲームに従兄有。


「あはは、は……」

とりあえず、苦笑い


「はははー……」


うん、どうしよう。


きまづい!!





「あの、すいません、ハブ使い、州さんであってます?」


「おぅ!おぃらがハブ使い、州だ!でも154代目だぞ!」


「じゃあ…州さん154代目って呼びましょうか??それとも名前で、呼びましょうか?」


「おぃら、なまえない……」


「え?」


名前が…ない?


「州っていう名前は違うの?」


「もともと、ここは受け継がれていくんだ、1万年に一度州は変わる。おぃらはその154代目さ!」

「へー!すごい!!でも、名前がないってどういうこと?」


「おぃらたち州は苗字であって、名前がない、いや、つけてくれるひとがいないんだ……」


顔は見えないけど、声が寂しそうに聞こえた。


「あたし、つけようか?名前」


「え?」


あたしは木の上に向かってニコッと微笑んだ。



すると、少ししてから返事が来て


「ほんと…か?」


「え、うん?」


「おぃらをみて、怖がらない?」


「当たり前よ、州さん…」


声が、低くて、なんだか落ち着く声があたしの耳に届く。


すたっと音がする方を見れば


そこにいたのは、








やはり、木の上に一瞬だけ見えた







美青年だった。







< 109 / 149 >

この作品をシェア

pagetop