恋愛ゲームに従兄有。


戸惑った。


死の世界へ?



近づいている?



あたしが望む世界…



「ねぇ、どうすれば助かる?」


「人質…………」


静かにそう答えた。



なーんだ、案外簡単だったんだ。



「そう、なら簡単。あたしが行けばいい」


「え?」



ひかるが戸惑いの色を見せた。


「あたし、もともと死にたくて自殺したんだ。だからあたしと変わればいいじゃない」


「だ、…-め」


静かに消え入りそうな声でいうひかるに少し動揺した。



「いっちゃ、めーだよ…-」



なにがいけないのかな、




あたしは行きたい、






「おぃら、1人、しないで」



そういって、抱きついて来た。


なんでだきつけるか不思議。



あたし幽霊だよ?



「おぃらもう1人やだよ…一緒に、いて?」


「…………………」



言い返せなくなった。



ひとりぼっちの悲しみはあたしが1番よくわかっていることなのに。


見捨てるの?




だって、相手は神様、







みんなを守るという義務があるよ?




あたし、どうすればいい??










生きたい、












でもね、死にたいほうが大きいのかもしれないなー………









< 112 / 149 >

この作品をシェア

pagetop