恋愛ゲームに従兄有。



「力強!」



すくむの第一声はそれだった。



それと同時に、中にいた男の子のほうへ駆け出して行く。



そろそろ、だね




「ねえ、すくむ、その子大丈夫?」


「全然…目を覚まさない」



「……そう、少しこっちにかしてくれる?」




すると、何かを納得したのか、私のほうにれあくんをかしてくれた。



あとは、変わるだけ。





命の代償として、あたしは死ぬ。






「契約術し物、ここにありれあどのの身代わりとなりれあは生きることをかわれ」


あたしがブツブツと唱え出した途端、


白い光に包まれる。



それをみているすくむはいま、なにを思っているのだろうか。



そして、





あたしは






「君は、だれ…」




「あたしはしーな、貴方を助けに来たのよ手を繋いでくれる?」


「俺を、助けに?」


「そうよ、手を繋いで?」


そういうと、手を繋いでくれた。



「契約、完了…」


「契約?なんのこと?」



「れあくん、すくむくんに伝えて?

ありがとうって」



「え、君は戻らないの?」



「あたしは、消える…生きてね、そしてがんばって……」




私はみるみるうちに青白い光の粒になって足から消えて行く。


もう顔しか、見えない…


「最後に………今を、生きて」





私の声が聞こえたかわからない。




でも、これでやった消えることができたんだと、



少し胸が跳ね上がる。




そして、暗い世界へ







私は突入して行った。















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