恋愛ゲームに従兄有。
あたしは辛いまま次の朝を迎えた。


重い重い足取りで教室へ踏み込む。


するといきなり。


どかっがらがらがっっ


すごい勢いで天井から降り注ぐ



大量の鉄骨。


昨日やられた傷がまた痛む。


あたしはただ落ちてきた鉄骨の下敷きになるだけだ。


多分これは前置きなんだろう。


これ以上夕果に迷惑はかけられない。


だからあたしはなんにも言わず


泣かずただ、痛いのを我慢した。


鉄骨は思ったより重くて足を見ると


あざや、かすり傷


血がたっぷりついていた。


ただ他の人は無言で、


当たり前かのように通り過ぎて行く。


やっぱり、人間はこういう生き物か、


改めて思い知らされた。


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