恋愛ゲームに従兄有。
あたしは不安をかかえたまま


起き上がった。


そして今気づいた、


兄の部屋に居たことを。

あたしは戸惑うことなく

『あ、寝させていただいてありがとうございました。では失礼します。』

まるで他人のようにあたしは

振る舞い、部屋を出ようと

ドアの方へ歩き出した。

後ろから声がした。


『しーな!どこ行く気だよ。』

兄だった。

『朝なので学校ですけど?あたしに勉強受ける権利はないんですか?』

あたしは冷たくいいはなち、自分の部屋に入った。


『もう、ここにいてはダメなんだ。
荷物まとめて出て行こう。』

あたしは1人で小さく呟いた。

荷物を少し大きめの鞄に詰め込み

あたしは大きく深呼吸をした。


そして部屋をでて、玄関へ向かう。

途中誰かの怒鳴り声が聞こえたが

無視。

あたしは靴を履いて、

家を出た。



もう2度と帰らないあたしの



実家。






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