恋愛ゲームに従兄有。

「おいっ!お前そこで何やってんだよ、その手離せよ!」


後ろから声がした。


それは・・・



駅であった見知らぬ変な人


「あ、さっきのh!!」


といいかけたところで


「こいつに何の用?俺のダチに手触れないでくれるかな?」


ニコッと笑って



あたしの空いているもう一方の手を


掴んで歩き出そうとした。


あたしはまだ、兄から手を離されていなかった。


「離してよ・・・ねぇ話して!お兄ちゃんに


あたしの何がわかるの?!

あたしの苦労も知らないで・・・


家族のふりしないで!」


あたしは言い捨てて


もう一方の掴まれた手を


握り返して


少しお昼下がりの街の中へと






消えていった。
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