夜色の月と白色の月
「……はじめましてだね。君の名前、聞いてもいい?」
「イヴです、あなたは?」
「アダム」
「アダム、よろしくね」
「……うん」
はじめて交わした言葉。
神様からもらった名前と、色。
夜色の心は幸せでした。
「わたしは花がいっぱいの世界がいいなあ。アダムは、どんな世界がいい?」
神様からたくさんの花を教えてもらったと、白色の心はいいます。
「ぼくは――イヴが望む世界なら、なんだっていいよ」
「ふふ。アダムは優しいね」
白色の心の言葉はいつも夜色の心を、嬉しくします。
夜色の心は、とてもとても幸せでした。
「イヴです、あなたは?」
「アダム」
「アダム、よろしくね」
「……うん」
はじめて交わした言葉。
神様からもらった名前と、色。
夜色の心は幸せでした。
「わたしは花がいっぱいの世界がいいなあ。アダムは、どんな世界がいい?」
神様からたくさんの花を教えてもらったと、白色の心はいいます。
「ぼくは――イヴが望む世界なら、なんだっていいよ」
「ふふ。アダムは優しいね」
白色の心の言葉はいつも夜色の心を、嬉しくします。
夜色の心は、とてもとても幸せでした。