「あおいー?泣くなよ〜。
俺まで泣きそうになるやん…」



「もう泣いてるよ…っ…光…!
眼帯、どうしたの…」



「親父にボコられた時の腫れがひかん」



「…痛い?」



「もう痛ないよ」



「…よかった…。光……」



「ん…?」



「会いたかったよ」



「昨日会えない宣言したけどな。俺も会いたくて、学校から飛んできた…」


「…っ…」



「泣くなよ〜。綺麗な顔がぐちゃぐちゃになる…」



スッと伸ばされた手は、あたしの頬に触れた。


あれ…。


デジャブ?

いや、違う…。


前に経験したことがある。


誰だっけ…あたしの頬に触れてくれた人…。
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