春
しかもこんな時に。
「マコちゃんから電話かかってきちゃった…」
「えっ!?出てよ!大ファンだって伝えて!」
マコちゃんに罪はない。
出よう。
「もしもし…久しぶり。マコちゃん」
『もっしー?あおいん今どこにいる?撮影であおいんの大学の近くまで来たから会いたいと思って〜』
声でか…。
「この後1コマ空いてるから会えるけど…声でかいよ」
『えー!?ほんと!?何時頃出てこれる?きゃー楽しみ!』
聞いてない…。
「ねぇ、葵、私も会いたい…!」
沙都子。
「あたしも!」
真奈美。
「俺も会いてー」
一人。
「芸能人だべ?会いたい」
イチル。
「ねぇマコちゃん、学校の子も会いたいって…」
『会う会う!!!あおいんの友達なんて興味深いなあ!
で、何時!?』
「マコちゃんに合わせるよ」
『もう大学の目の前!』
「えぇ!?じゃあすぐ行く」
『おっけー!』
ブツッ
んもぅ…。
「makoに会える………やばい。
死にそう」
「沙都子大げさだよ。ただうるさいだけだから」
「知ってる。テレビでもいつもはしゃいでるからね」
「じゃ、行こっか」
「あたし次の授業サボっちゃう!」
「俺も」
「真奈美とイチル、いいの?」
「おうよ!」
2人とも大きく頷いた。
それにしても…マコちゃんの反応、予想外だったな。