春
22時
「終わった〜」
番組中一言も喋らなかった悠希くんがくたびれたように背伸びをした。
2時間SPだったもんね。
「さて、俺は帰ろうかな」
一人もまったくしゃべらなかったから存在を忘れていた。
「あっいたのか」
悠希くんも同じく忘れていたようだ。
「悠希くんもつれて帰ってくれていいよ?」
「えー!?さっきいいって言ったのに!」
「うーそーうーそー」
あはははー、って。
半分本音なんだけどね。
「ねーえ?葵はYの大ファンなんでしょ?」
悠希くんがあたしに聞いてきた。
「そうだよ〜。もう大好きす…」
「悪いこと言われなくてよかったね!」
まだ喋ってたんだけど…。
「そうだね。
まぁ、何を言われても嫌いにならない自信があるけど」
「アイドルにはまってる人はみんなそう言うよ〜」
ギクッ
「そ、そんなことないよ〜」
「終わった〜」
番組中一言も喋らなかった悠希くんがくたびれたように背伸びをした。
2時間SPだったもんね。
「さて、俺は帰ろうかな」
一人もまったくしゃべらなかったから存在を忘れていた。
「あっいたのか」
悠希くんも同じく忘れていたようだ。
「悠希くんもつれて帰ってくれていいよ?」
「えー!?さっきいいって言ったのに!」
「うーそーうーそー」
あはははー、って。
半分本音なんだけどね。
「ねーえ?葵はYの大ファンなんでしょ?」
悠希くんがあたしに聞いてきた。
「そうだよ〜。もう大好きす…」
「悪いこと言われなくてよかったね!」
まだ喋ってたんだけど…。
「そうだね。
まぁ、何を言われても嫌いにならない自信があるけど」
「アイドルにはまってる人はみんなそう言うよ〜」
ギクッ
「そ、そんなことないよ〜」