悠希くんに言われたことは信じられなかった。


ていうか、信じたくなかった。


それなのに…Yの握手会には参加しなかった。


…できなかった。


もし本当に光だったら?


悠希くんの言ってたことが本当だったら?



縁を切らなきゃいけない関係だったら?


………余計光を追い込んでしまうことになる。


だけど、あたしは光だという確証を持っていない。


知らないフリをすれば別に大丈夫なんじゃないのか。



そんな葛藤がぐるぐると頭を駆け巡る。


そんなこんなで、悠希くんにあんなことを言われてから4ヶ月が経ってしまっていた。
< 171 / 267 >

この作品をシェア

pagetop