side 光



「パパー!」

5歳になったばかりの俺の子ども、愛菜は朝起きた瞬間から元気だ。


「何して遊ぶー?」



「だっこ!」



だっこは遊びじゃない…。



「おーいいぞー!ほら、おいで」



「キャーハハハ!」



高い高いからのだっこは愛菜の定番コース。




「それにしても大きくなったなぁ。昨日まではこーんなにちっさかったのに」



わざと豆粒くらいの大きさを愛菜に示す。



「あーちゃん大きい!強いの!」


だっこしたままポンっとパンチを食らう。


「おー、あーちゃん強いなぁ。パパ痛いなぁ」



「痛いの痛いのー」



「「とんでけー!」」



「ふふふ、仲良しね」



ずっと黙っていた俺の奥さん、結奈が微笑む。



天使みたいだ。
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