15時21分


ピーンポーン

ピーンポーン



観覧車に乗るためだけに行った遊園地だったけど、お預けだからある人を呼んで家でパーティーすることにした。



「来たね、ごめん優輝出てくれる?」



「おう」






「あーおーいーん!
来たよお!
旦那もどうもー!
最近どうなの?またラブラブしてるの?やっだーあ!惚気禁止だからー!♡」



一人でハイテンションなこの人。



マコちゃん。



「今日はねー、サプラーイズゲストを呼んだよ!じゃーん、一人くんでーす!」




一人。



大学での騒動があって数年してから謝りに来た。


その時の彼氏は優輝で、事情を話したら怒っていたけど、今では前と同じように仲良く喋るようになった。



優輝は若干不服気味だったけど、もう何も言わず受け入れてくれている。



「妊娠おめでとパーリーだからね!人数は多い方が楽しいでしょっ!」



光に振られてから電話をして、忙しいとの理由で話すことができずにいた。



マコちゃんも数年後にやっと仕事が落ち着いてゆっくり話すことができた。
その時も優輝が一緒にいてくれた。



マコちゃんは芸能界に完全復帰したのだけれど、それがまた忙しくて。
暇な日と予定を聞いても会えるのは2時間くらい。


今日はたまたま1日オフだそうだ。


せっかくのおやすみなのに来てくれるから惚れちゃうね。



うそうそ。

あたしが惚れてるのは優輝だけ。
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