メガネはずしちゃダメ!
フッ

電気が消え、
部屋が暗くなりまたパニックになってしまうあたし。

ただ、その場にうずくまるだけどさっきと少し違う。

目から涙が溢れ出てくる。

『やっ…あんな奴に見られたくないのに…

涙止まんない…』

目元に流れた涙の滴を強く擦り取るてが塞がれた…

フワァ

何かが近くにきて唇に触れて離れた。

暗くて見えない目の前を目を凝らして見つめていると、そこには芹沢の顔。

暗くてはっきりとは見えないが、その表情は真剣な顔つきだった。

ドキン

不意になる自分の胸にあたしはどうすることもできなかった。

ピカッゴロロロ…

そんな二人の間に一瞬だけ明かりが通って直ぐに暗くなる。
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