メガネはずしちゃダメ!
第4章
触れていた唇が離れていくと、閉じていた瞼を開く。
芹沢の表現がいつものイジワルな笑みじゃなく、
柔らかくて大切なものに向ける優しい微笑みだった。
そんな顔で見つめられていると、
やっぱり恥ずかしくなるあたしは芹沢のその視線から、
逃げるように下を向いた。
そんなあたしを包むように影がおとされて、
反射的に上を見てしまう。
「自分の気持ちに気づいた?」
上で少しイジワルな笑みをこぼしながらあたしの頬を包み込んでおでこを当てられた。
芹沢はあたしの何もかも分かりきったようなその瞳で捕らえて放してくれない。
頬の熱が全身に広がっていくように、身体が脈打つのがわかる。
「……」
簡単には素直に慣れないあたしを知ってるかのように芹沢の優しく響く声が囁いた。
芹沢の表現がいつものイジワルな笑みじゃなく、
柔らかくて大切なものに向ける優しい微笑みだった。
そんな顔で見つめられていると、
やっぱり恥ずかしくなるあたしは芹沢のその視線から、
逃げるように下を向いた。
そんなあたしを包むように影がおとされて、
反射的に上を見てしまう。
「自分の気持ちに気づいた?」
上で少しイジワルな笑みをこぼしながらあたしの頬を包み込んでおでこを当てられた。
芹沢はあたしの何もかも分かりきったようなその瞳で捕らえて放してくれない。
頬の熱が全身に広がっていくように、身体が脈打つのがわかる。
「……」
簡単には素直に慣れないあたしを知ってるかのように芹沢の優しく響く声が囁いた。