メガネはずしちゃダメ!
最後の‘’ね♪‘’部分を強めにいって、

いかにも営業スマイルの顔でそう言われた。

「なんで、私が芹沢さんの仕事やらなきゃいけないんですか!」

私の怒りが限界に差し掛かってていて、

声はイライラした感情が見え隠れしている。

「教育生は先輩の言うこをちゃんと聞かないと、

報告書になんて書かれるかわかんないよ?」

何かを企んだその顔は、
私の怒りを静かにおさめていく。

「……」

何もいえないでいる私を、

笑顔で‘’机に戻れ‘’とでも言うかのように机の方に手をかざした。

冷静になった私は、少し芹沢を睨んでから、自分の机へと戻って行った。

仕方がないので、

机の上の資料を大体確認した後に、その整理を始めた。


お昼頃に時刻が進んでいた。
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